Work ー 作品紹介 ー
■所在地 | 那賀町 |
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■用途 | 事務所、集会所 |
■構造 | 鉄筋コンクリート造平屋建て |
■規模 | 延床面積925.63㎡ |
■コメント | 敷地は標高1,000m以上の山々に抱かれ、地域の9割以上が森林の中山間地域で、町内には那賀川および坂州木頭川が流れる。美しい山と川とともにある静かな里である。
計画の主旨は、支所・出張所を1ヶ所に集約し、約200席の多目的室を併せもった複合施設として地域住民に開放するとともに、災害時の防災拠点となるよう計画している。平面構成は、庁舎事務局部分と住民のための多目的室周りとをL型で配置し、その中心にエントランスホールを設けることにより、地域のふれあいの場となるよう構成した。エントランスホールと事務室を併設することによって利用者が使いやすく、かつ事務局が管理しやすい平面計画とした。 屋根は、徳島県内で最も降水量の多い地域であるため陸屋根を避け全面勾配屋根とし、周辺は樹木で囲まれていることから、葉っぱの堆積などを考慮し金属屋根を選んだ。外壁はコンクリート打ち放し仕上であるが、一部に杉板型枠を使用することで無機質なコンクリート表面に杉の木目が浮き上り、温かみのある表情となり周囲の景観と調和している。 内壁などの仕上材に地元産の木材を使用することで地域の林業活性化、雇用推進を図った。 構造・規模は鉄筋コンクリート造平屋建てとし、階高を極力おさえて周辺環境の向上に寄与できる建築計画となっている。 |